時間を守る

森田ゼミの三原則その2

時間こそが最も価値ある希少資源

森田ゼミの行動原則のうち2番目に大事なものが、時間を守るということである。

時間は誰にも等しく与えられている。どれだけお金を積んでも一日は24時間以上にはならない。18歳の1年間は二度とやってこない。そして、長い宇宙の歴史の中であなたの人生は後にも先にも一度きりしか存在しない時間である。われわれにとって最も希少で価値のある資源が時間だろう。

スケジュールや締め切りを守る

時間を守るということの意味は、一つは締め切りや待ち合わせ時間、あるいは与えられた持ち時間などの予定されたスケジュールを守るということである。

あなたにとってだけでなく、誰にとっても時間は最も貴重な資源である。たとえば、ゼミでグループワークをやる時に、誰かが10分間遅れてきたために始めることができなかったとしよう。自分以外のゼミ生が15名いたとしたら、10分×15名イコール150分、すなわち2時間30分もの貴重な時間が手待ち時間として失われてしまうことになる。

自分だけでなく、他の多くの人に対して時間泥棒となってしまうことの悪影響の大きさをよく考えてみたい。また、時間を守るということは、森田ゼミの第一の原則である、約束を守るということにも通づる。

規則正しい習慣を守る

時間を守るということのもう一つの意味は、自分で決めた習慣などの規律や時間管理を守るということである。

限られた時間を上手によく生きるということは、規則正しい習慣とともに生きるということでもある。自分自身が「かく生きる」と決めた日常の生活サイクルや習慣をきちんと守っていくことが、時間を守り、時間を生かし、自らの人生の瞬間瞬間を味わいながら生きるということにつながっていく。

日々の習慣がわれわれの人格を形づくっていくのである。

今を生きる

あなたにとっての時間というものは、本来今この瞬間にしか存在しない。過去の時間は記憶の中にしかなく、未来の時間は想像の中にしかない。本当にリアルに存在する時間は、今というこの一瞬以外にはないのである。

時間を守らないということは、今という一瞬を「こんなはずではなかった」という使途で汚すということに他ならない。


時間を守るということは、今この瞬間にやるべきこと、味わうべきこと、向き合うべきことに対して、自ら十分に納得して己の貴重な時間を振り向けるということであり、それこそがよりよく生きるということに通じていく。