「楽な職場」には経済的競争よりも恐ろしい政治的競争が待ち受けている

乗員たちが乗客気分で乗り込んでいる船の上で起こる悲喜劇

楽したいから、公務員を選ぶ?

経済的競争から逃げたいとか、楽な職場で働きたいと言った理由で、就職先に公務員や公益企業を選ぼうとする人がいる。

ワタシ出世競争とか苦手なんで。

営業に回されてノルマとかに追いかけ回されたら嫌じゃないっすか。

楽してそこそこいい給料もらえそうだし。

働かなくてもクビになりそうにないし。

しかし、仮にそういう職場であったとしたならば、そこには経済的競争よりもはるかに恐ろしい「政治的競争という怪物」が口を開けて待ち構えていることには気づいていないようだ。

ボス猿と取り巻きが政治的に跋扈する職場

外部からの経済的な淘汰圧力が働かない組織では、内輪の政治的な争いで優劣が決まるようになる。そして、経済的に雇用が安定し過ぎている職場では、それをいいことに大量のフリーライダー(タダ乗り)が出て、ボス猿とその取り巻き集団が政治的に跋扈することになる。その結果、とてもとても「楽な職場」などとは言えなくなる。

さらには、捕食動物がいない職場では、奇人変人も羽を伸ばして生き残り、独自のガラパゴス的進化を遂げる。常識も良識も通用しない彼らとともに仕事をしなければならない苦痛の程度が想像できるだろうか。

乗客として乗り込むのか、乗員として乗り込むのか

就職先という船を選ぶ時には、乗客として乗り込むつもりなのか、それとも乗員として乗り込むつもりなのか、まずはそれをはっきりさせておいた方がよい。

そして、本来船を動かすべき乗員の多くが、お客さま気分で乗り込んでいる船が、どのような航路や運命を辿るかについて思いを馳せてみてはいかがだろうか。