花粉症になってみなければわからなかったこと

想像力や共感力を身につけることの難しさ

花粉症になって二年目の春を迎えた。

昨春、大きな公園を散策している時になぜだか急に目が痒くなり、鼻水が出始めた。もしかして花粉症ではないかということが頭をよぎったのだが、そんな自分を否定したかったのだろう、深く考えることなく帰宅して就寝した。

モーニングアタックで花粉症を確信

翌朝目覚めると、目が開かない。尾籠な話で恐縮だが、目ヤニでまぶたがくっ付いてしまっていたのである。そして、それと同時にクシャミが止まらず、洗面台に行くと今度は水のような鼻水が大量に出てきた。

あとで調べてわかったのだが、これが「モーニングアタック」というものらしい。寝起きに一番アレルギー症状が出やすくなるとのことである。

結果、確信した。これは花粉症であると。

薬の効果で症状緩和

しかも、花粉症というものは徐々に発症するのではなく、突然雷のように頭上に落ちてくるものだということがわかった。

その後、耳鼻科で薬を処方してもらい、それを毎晩寝る前に服用することでずいぶんと症状は緩和された。今年も2月の初めから同じく薬を60日分処方してもらい服用中である。今のところ、多少目がかゆいくらいで治まっている。

花粉症は他人事と思い込んでいた

花粉症になる前は、なぜだかなんの根拠もなく「自分は花粉症にはならない」と決め込んでいた。そして、ゴーグルのようなメガネをかけ、大きなマスクをして歩いている人たちを他人事のように眺めていた。

しかし、私は梅雨時や冬の乾燥時などには肌にアレルギー性の湿疹が出やすかったり、生の青魚を食べるとすぐに蕁麻疹が出るタイプの人間なのである。

むしろ、花粉症というアレルギー性の病気にはかかりやすいわけで、今考えると「なぜあれほどまでに他人事であると楽観視していたのだろう」ということになる。

自分に降りかかってみないと気づけない

(私だけかもしれないが)かように人間というものは、自分に降りかかってみないと実感できないことがたくさんある。病気に限らず、差別や迫害などもそうだろう。

かくいう私も、これまで苦しんでいる人の気持ちがよくわからぬまま、見過ごしたり、不適切な対応をとってしまったことがたくさんあったと思う。そして、覚えている行為の何十倍も、気づかぬまま取っていた無神経な行動があったのではないだろうか。

そして、きっと今でも無意識のうちにそういう行為を繰り返しているのだろう。

想像力や共感力を身につけたい

とはいえ、少なくとも花粉症に関しては、ご同輩の皆さんの花粉を恐れる気持ちが多少なりとも理解できるようになった。

自らが経験しなくとも、そういう気持ちが理解できるような想像力や共感力を身につけたいとは思っているが、なかなか道のりは長そうだ。