「最近の若い奴は元気がない」という老人たちの嘆き

未知のものへの恐怖心から感情的になっているだけ

本当は「自分たちを見習え」と言いたいだけ

「最近の若い奴は元気がない」と嘆いてばかりいる、お年を召された経営幹部たちがいる。言外に「私たちの若い頃を見習いなさい」という意味を含んでいるのが、見え見えだ。

しかし、若手たちに元気があり、自分たちの固定観念を超えるような動きが出て来たら来たで、「前例もないのに、根回しもないまま、役員クラスに許可も取らずに、むぎゅぅ」などと呻き声をあげて消火器を振り回すという光景もよく目にする。

流動化や液状化に対する恐れの感情

頭が固くなってしまった老人たちは本質的に流動化や液状化を恐れ、忌み嫌う。既得権を失うとともに、これまでの知識や経験が役に立たなくなるからだ。しかし、理性的な判断というよりも、未知のものへの恐怖心という感情の方が大きい。

わかった気になっている愚かな人ほど、わからないものに対して恐怖を感じ排斥しようとする。恐怖の原因が自らの理解力と想像力の欠如にあるなどとは思いもせずに。

理性的に説明説得するしかない

老人たちの感情的な反応に対して、こちらも感情的にぶつかっていっては玉砕するだけである。彼らの恐怖心をなだめつつ、感情的にならずに根気強く説明説得してゆきながら、彼らの感情の裏側にある理性を引き出してゆくように努力すべきだろう。

老人たちは若手を侮っているのではない。むしろ、恐れているのだ。

感情的になっているのは向こうだ。こちらは理性的でいようではないか。