「ピッチに立たずにベンチに居る」ことがベストの選択肢になってしまう横並び主義の仲良し小好し組織

出る杭や水に落ちた犬にはなりたくないという意識が強く働くあまり

過度の平等主義が減点型勤務評定をもたらす

「過度の平等主義」に陥った組織では、組織に対する個人の貢献度を基本的には横並びで評価する。

そして、誰が見ても明らかな失敗やルール違反を犯した時のみに「バツ」をつけて評価することになるので、「減点型勤務評定」が採用されることになる。

失点に絡まないことを最優先

そこでは、得点を挙げることはほとんど評価されることがないので、とにかく失点に絡まないことが個々人のプレイにおける最優先事項となる。

よって、「敵陣では何もしない」とか「そもそもピッチに立たずにベンチに居る」といった判断が個々のプレイヤーにとってベストの選択肢になってしまう。

前例踏襲かつマニュアル主義で余計なことはやらない

その結果、新たなことに挑戦したり、現状の仕事の改善に取り組んだりといったことは、万が一にも失敗した場合には「減点」の対象になりかねないので、とにかく「前例踏襲かつマニュアル主義で余計なことは一切やらない」という文化が形成されがちになる。

いわゆる「お役所仕事」が量産されてゆくのが、こういう文化を持った組織の特徴である。

お役所では「お役所仕事」をしていても淘汰されない

民間企業の場合には、お役所仕事を続けているとやがて競争力を失って消えてゆくのだろうが、自治体や特殊法人などの場合には、淘汰圧力がほとんど働かないので、そのままその文化を再生強化しながら生き残ってゆくことになる。

それが、「お役所仕事」の呼称が生まれた所以であろう。

経済的競争よりも恐ろしい政治的競争

一方、経済的競争による淘汰圧力が働かない組織がラクな職場かというと必ずしもそうではない。そこには政治的競争というもっと恐ろしい怪物が待ち受けているからだ。

乗員たちが乗客気分で乗り込んでいる船の上で起こる悲喜劇 楽したいから、公務員を選ぶ? 経済的競争から逃げたいとか、楽な職場で...

出る杭や水に落ちた犬にはなりたくないという意識

「仲良し小好し」の横並び平等主義は一見良さそうに思えるが、それが組織文化になってしまった時には、むしろ「出る杭」や「水に落ちた犬」になって打たれるのは避けたいと思う個々人の意識が組織に深刻な悪影響を及ぼすことになるだろう。